いわゆる「漁協の女」。北海道新冠町にある漁業協同組合の職員・春日公美容疑者(48)が再逮捕されました。
逮捕前、7月の映像です。
春日公美容疑者:「(Q.漁協でお金のトラブルがあった?)弁護士を通して下さい」
新たな逮捕容疑も組合員の通帳から勝手に金を引き出していた疑いです。被害額は2回にわたり、合わせて100万円。身に覚えのない引き出し記録について説明を求めると、春日容疑者は次のようにしらを切ったといいます。
被害を訴える組合員:「私、50万円も使わないよって(春日容疑者に言っても)『いや、この間のあの時、持っていったでしょ』『知りません』で終わりなんです」
なぜ、他人の口座の金を勝手に操作することができたのか…。
被害に遭った渡辺恵美子さん(68):「ずっと組合に通帳預けて、皆さん預けてたね。ほとんど(の人が)」
通帳を預ける習慣。
被害を訴える組合員:「通帳を何年も預けていたんです」
この町では、多くの組合員が精算などの利便性から漁協に通帳を預けているといいます。春日容疑者は、その通帳を管理する立場でした。
仏壇に手を合わせる女性。海難事故で命を落とした夫の遺産など、4000万円が勝手に引き出されるなどしていました。
被害に遭った渡辺恵美子さん:「残高がかなり減っていくのが早いし、2枚あった通帳もお金の移動が激しい。命と引き換えに置いていったお金をちゃっかりと私腹を肥やしていると思ったら、やっぱりいたたまれない気持ちになる。本人も泣いていると思うよ。悔しいと思うよ」
■10人が訴え「たまに1万円抜けている」
通帳に記録された不審な金の動き。他にも気にしていた組合員がいます。
被害を訴える組合員:「たまに1万円が抜けている。(お金を)下ろしていないのに下りているんですよね。(通帳を)見たら結構、大きい額も下ろしている」
取材を進めると、同様の被害を訴える人は合わせて10人に上ることが分かりました。警察は余罪があるとみて調べる方針です。
春日公美